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by m-seminar

1年間のまとめ⑧

2012年12月18日 
<卒論構想(2回目)>
「中国人と旅行
― 旅行という面を通して、日本と中国の繋がりについて考える ―」(仮)

1回目の構想では
・中国人が日本に旅行するわけ
・日本人が中国・台湾に旅行するわけ
という2本立てで卒論を書こうと考えていた。

しかし、調べなくてはいけない範囲が広すぎる!! ということにやっと気が付いた。
でも、どうしたらいいのかわからない… そこで、先輩に相談してみた。すると、
「もう、欲張らないで中国だけに絞ったほうがいいよ」とアドバイスを頂いた。

少し道が見えてきた気がした。でも、まだ範囲が広い。やることはたくさんありそうだ…

ところで、先日気になる映画の記事を見つけた。
映画『非誠勿擾』が呼んだ観光ブーム われはゆく北海道へ
      于 文=文 華 義=写真
2009年の初めから現在にいたるまで、北海道を訪れる中国からの観光客が急増している。2009年に北海道を訪れた中国人観光客は2008年のおよそ7倍、2010年の春節(旧正月、2月14日)にも予約が殺到した。これまでに訪れた中国人観光客が買い物に費やした金額は一人当たり30万円から60万円ほどといわれ、地元の観光関係者は「千載一遇のチャンス到来」と喜んでいる。映画は公開後、わずか19日間で興行収入が3億元(約41億円)を突破し、それまで中国の正月映画最大のヒット作であった2006年の『王妃の紋章』の2億9800万元(約40億7000万円)を抜き、歴代興行成績一位を記録した。この映画の主な舞台が東北海道の釧路、阿寒湖、網走、厚岸、斜里、美幌であり、中国に再び北海道観光ブームを巻き起こすことになったのである。

映画のポスター 連綿と続く網走市内の田舎道
中国観光客に人気のスポットは阿寒湖の温泉街にある居酒屋、斜里町のキリスト兄弟団斜里教会など、旅行社の人気コースにはないところばかりである。1970~80年代、『君よ憤怒の河を涉れ』『キタキツネ物語』など北海道を舞台にした日本映画が中国で脚光を浴びたこともあり、北海道の中国における認知度は比較的高いといっていい。しかし、今なぜ再び北海道ブームが起こり、また、あまり知られていない場所に中国人の観光客が殺到したのだろうか。それもまた、映画の力であった。
北海道でロケをした『非誠勿擾』
2008年末、お正月映画として上映された『非誠勿擾』は、たちまち大ヒットとなった。「非誠勿擾」とは中国のインターネット上の結婚相手募集の広告でよく使われる言葉で、「誠実なお付き合いができる方以外はご遠慮下さい」という意味である。米国に留学経験のある主人公・秦奮は投資が当たって大もうけし、結婚したくなって、相手探しを始める。インターネットで結婚相手募集の広告を出した彼は、理想の相手を求めて杭州、海南島、さらに日本の北海道の道東まで旅に出ることに。インターネットのお見合いでさまざまな失敗を繰り返した後に知り合った笑笑に惹かれる秦奮だったが、彼女には既婚者の恋人がいた。笑笑はその恋人への想いを吹っ切ろうとかつて恋人と旅行した道東へ、秦奮とともに旅立つ。道東の美しい大自然に癒され、次第に秦奮の誠実さに惹かれていく笑笑であったが、どうしても恋人への想いを断ち切れずに苦しみ、オホーツク海に身を投げてしまうが…

映画のロケ地のいま
かつて居酒屋「炉端 浜ッこ」には、常連以外の客はめったに来なかったという。しかし、現在では、映画で使われた赤い暖簾や看板のポスターが店内に飾られ、観光客が押し寄せている。映画と同じ「四姉妹」に店名を変更することも検討されている。斜里教会には、映画が公開されるまで中国からの観光客は皆無だったという。現在ここを訪れる中国からの観光客の多くは、映画のシーンを真似て中国語でお祈りし、写真を撮ってゆく。一年間に訪れた観光客は2400人以上にのぼる。やはり映画のロケ地になった阿寒湖温泉の宿泊数は、2008年一年間で741人であったが、2009年は9月末までにすでに5732人にのぼり、約8倍となっている。釧路市経済部観光振興室の関係者は「世界的な不況で国内や海外からの旅行客が減少傾向にある中、増加している中国からの観光客による経済効果は大きい」という。中国人観光客をさらに引きつけようと、釧路市と綱走市は行政及び民間でさまざまな取り組みを行っている。ロケ地マップや中国語版パンフレット、中国語メニューを作成、「たんちょう釧路空港」にはお迎えサービスもある。今後は街中の標識・案内表示等を整備し、中国人観光客が一人で散策しても迷わないような体制の実現を目指している。

『非誠勿擾』 日本上映の期待
2010年2月、この映画は北海道で『狙った恋の落とし方。』というタイトルで一般公開された。各地から上映に対する期待が寄せられ、今後、日本全国での上映が検討されている。
「馮小剛監督の作品の魅力は軽妙なセリフのやりとりにあるときいたので、微妙なニュアンスが日本人に伝わるかが心配ではあります。でも、できるだけ多くの方にご覧いただき、北海道の雄大で美しい自然を再確認していただきたい。『この映画がなぜヒットしたのか』を考えることによって、中国の方々の思いを感じ取って欲しい」と釧路市経済部観光振興室の渡部港吾さん。

また、単なるブームでは終らせたくないという声も多い。北海道新聞の工藤哲靖編集委員は語る。「北海道と中国の交流には長い歴史があります。それは函館市に日本最古の清朝様式建築の『函館中華会館』があることなどからもわかります。今回の映画ブームに起因する北海道ブームが、長く続いてきた交流に新たな息を吹き込むことになることを願っています」
http://www.peoplechina.com.cn/zhongrijiaoliu/2010-04/08/content_261374_2.htm

※函館中華会館
日本国内で唯一現存する清朝末期の建築物。中国人の集会場として建設された。現存する建物は函館市在住の華僑たちが中心となって資材はもとより設計者や技師も中国から集めて建設され、1910年に完成した。
中国映画「非誠勿擾」(フェイチェンウーラオ)」
『狙った恋の落とし方。』 監督:馮 小剛(フォン・シャオガン)
※主な監督作品
『夢の請負人』(1997)
『一声嘆息』(2000)
『ハッピー・フューネラル』(2001)
『手機』(2003)
『イノセントワールド -天下無賊-』(2004)
『女帝 [エンペラー]』(2006)
『戦場のレクイエム』(2007)
『狙った恋の落とし方。』(2008)
『唐山大地震 -想い続けた32年-』(2010)
『狙った恋の落とし方。2』(2010)(2011日本・中国映画週間で上映)


主演
チン:葛 優(グオ・ヨウ)   
中国のトップ俳優で「さらばわが愛」「イノセントワールド天下無賊」「女帝」などの名作に出演。馮小剛監督との作品も数多い。

シャオシャオ:舒 淇(スー・チー)
台湾を代表する女優で「胸封印」「水滸伝」でベルリン映画祭出品作に出演歴がある。デビュー間もない頃、ジャッキー・チェンやトニー・レオン出演の映画『ゴージャス』にヒロインとして出演し、徐々に人気を博した。

記事を読んで、実際にDVDを観てみようと思った。また、それを見たうえで北海道にいき、実際にロケ地に行って中国人旅行観光客はどんな様子だったのか、インタビューしてみたいと思った。これから、経済について、格差について、心理学の面からのアプローチで本を読んでみようと思っている。また、今回見つけたように中国と日本の旅行に関する映画などがあるか調べ、見つけ次第詳しく見ていこうと思う。

疑問点 なぜ北海道がロケ地に使われたのか?


参考文献
文理学部図書館より
・「中国の社会階層と貧富の格差」李強 著/高坂健次・李為 訳/ハーベスト社
2004/02/15 第1冊発行
・「観光旅行の心理学」佐々木土師二 著/北大路書房 2007年3月1日 初版第1冊発行
中文学科研究室より
・「中国現代女性作家群像―人間であることを求めて―」南雲智 編/論創社/2008/07/20出版
その他ネット資料
・http://ascii.jp/elem/000/000/590/590822/
・http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=1231&f=national_1231_044.shtml
・http://www.e-japannavi.com/jp/inbound2.shtml
・http://www.sbigroup.co.jp/news/pr/2011/0131_3877.html
・http://www.e-japannavi.com/jp/inbound2.shtml
・http://www.shareee-china.jp/press/press20120406.html
・http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/china/mo/070717_ryoko/
・http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/23274/
※ネット資料はすべて合宿の終わりからストックしてきたもの。最終閲覧日2012.12.17




2013年1月22日課題 

2012年、川越を訪れた外国人観光客の数が2010年に比べ40%も減った!!
いったい何故・・・!?

尖閣問題が騒がれている中
◎テレビでは、日本観光をする中国人の姿がみられる。
◎中国では、中華思想の教育が幼少期から徹底されているが、実際に話を聞いてみると、中国人の中には雰囲気に流されず、日本が大好きだと答える人もたくさんいる。
やっぱり、魅力あふれる日本に、中国人観光客を取り戻したい!
尖閣問題という、簡単には解決できない問題が原因で観光客が減るのは悔しい!

そう考え、調べていて出会ったのが
《狙った恋の落とし方》という中国映画。
映画の影響のほか中国国内における北海道ブームもあり、来駅する中国人観光客が増加している。
これを受けて、映画は旅行危機を救ってくれるのでは?と考えた。
今後は映画だけでなく、日本に中国人観光客を呼び戻すことにつながる、日中友好のために行われていることの調査を進めていきたいと思う。

先生に貸して頂いた本にこのような表現があり、気になった。
p214 ℓ2~「戦後の日本人は、(日本の近現代史に中国との戦争が占めた割合がほとんどであったという)過去を忘れ、あるいは忘れたふりをして生きてきた。しかし、中国の大地に暮らす人々は、否応なく戦争の記憶と向かい合って生きなければならなかった。さらにその後の中国の歴史自体も苛酷なものだった。彼らは日本に対し深い思いを抱いて長い月日を過ごした。そして中国がやっと一息ついたとき、「狙った恋の落とし方。」を見て、中国人は涙を流した。その涙の意味を理解する歴史的責任が、日本人にはある。(一部省略)

日中友好を考えるのに、戦争のことなくして考えてよいのだろうか?

現在、私が考える将来やりたいと思っていることは、
もっと日本と外国の繋がりを深め、豊かな世界創りに貢献したい!
また、日本の更なる発展のために、日中関係を改善させたい! ということである。
学生時代の集大成が将来の夢につながるような、最高の卒業論文を作りたい。
by m-seminar | 2013-03-30 03:08 | レジュメ(平成24年度入ゼミ生)