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ゼミ連絡用


by m-seminar

11月6日課題

11月6日 三澤ゼミ課題
0410091 山本 美優

「私」「国」をつくる原動力、問題は何か

「国民国家とナショナリズム」
谷川稔 1999年発行 山川出版

<ドイツ>

フランス、ナポレオンの支配

「国民」「国家」の自覚芽生え

官僚による「大ドイツ」「小ドイツ」「プロイセン」等領土の変遷
宗派・文化が異なる領邦国家の統合

「ドイツ語を話すドイツ人」すなわち同一言語・同一種という民族主義的国際原理
‘言語ナショナリズム’‘血縁ナショナリズム’

メリット:諸州における政治・文化の独自性、割拠性尊重
     内向きには強制的・集権的同化政策は不必要
デメリット:領域の歴史的連続性がないためにエスニック要素に頼る
      →排他的主義、少数民族問題

<フランス>

17世紀末、領土の確立
意志的・選択的要素に求める考え方
‘主観主義的統合原理’

依然として残る勢力カトッリク
政治的・文化的には「二つのフランス」

・「歴史的体験」の切り取り、国民形成のための「記憶の制度化」(万博開催、記念日制定など)
・初等教育の確立(国民であることを認識させるためのツールとしても機能する)

メリット:少数民族の受け入れ
デメリット:意志を同じくするもの、という考えの下で国民国家的ナショナリズムに過度にのめりこむ。
公共空間での一体性・文化の標準化への厳格さ

<イギリス>
(イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド)

外に対しては「帝国臣民」、内に対しては大英帝国の経済繁栄の共有
‘二重のアイデンティティ’

【ブリティッシュの統合政策】
穏健的な分権統合。独自性、言語の尊重

・ジェントルマン資本主義の安定支配構造の影響?
・「豊かな帝国市民」という認識のおかげ?

帝国の力にかげり。EUへの不参加による‘傘’の喪失

帰属意識を保つための大きな受け皿は何か…?


「国民国家」問題の本質
ナショナリズムは「想像の共同体」なのか?
→実体と化して歴史・人を創る!
?何が人々をナショナリズムに駆り立てるのか
?これからどう変容していくのか


★「国民国家」形成のためには‘受け皿’が必要である
記憶の動員。共通の歴史的体験、文化的類似性
→神社参拝…?君が代…国家




いつ 1999年(コソヴォ戦争の年。エスノ・ナショナリズムの噴出)
   92年オリンピック開催、98年ワールドカップ開催、野茂投手・中田英寿選手の海外移籍、1985年の「プラザ合意」後急激な円高により低コストで済む海外へ企業が
   進出。99年海外の現地法人数は7000社程。(前年の約1000社プラス)

どこで

誰が 谷川稔氏

どのように スポーツから見る国家と国民意識「文化としての国民国家」
      ドイツ・フランス・イギリスの国民国家形成
      国民統合のメリット・デメリット
      多文化主義のむずかしさ。宗教に名を借りた戦争
      エスノ・ナショナリズム問題


★「イメージ」「歴史教育問題」「戦後責任」「生活の中の植民地支配」のテーマの根源ともいえる‘国民国家’‘ナショナリズム’問題。
‘自己’を作れば‘他者’が生まれるところに改めて注目したい
by m-seminar | 2012-11-06 20:17 | レジュメ(平成24年度入ゼミ生)